In Apple Search Ads

 

1.アプリ市場において、iOS14へのアップデートで起きる変化

iOS14が2020年秋にリリースされ、AppStoreでリリースされている全てのアプリを対象にIDFAの使用が制限されると発表され、2021年春先にはIDFAオプトインの実装が必須となります。IDFAとはiOS端末の広告識別子のことを指し、この識別子により各iOS端末におけるユーザー行動をトラッキングすることができ、トラッキング情報を用いた広告配信に活用することができます。
IDFAの取得を行うためには、アプリ上でAppTrackingTransparencyというフレームワークを使い、ユーザーにトラッキングに対する承諾を得る必要があります。つまりアプリ内でユーザーに対してトラッキング利用の同意を求める必要があり、同意しなかったユーザーのIDFAは取得できなくなります。IDFAを取得できなくなるということは、どの媒体からどんな人がアプリをインストールしたのか追うことができなくなるということになります。

 

2.IDFA取得オプトイン化について

IDFAを全て取得できなくなるということではなく、2021年1月27日のApple社プレスリリースによると2021年春先にIDFAオプトインの実装が必須となり、それ以降アプリ内で承諾を得られればIDFAを取得できます。しかし、ユーザー側からしてみればなんのことかわからないことに対して許可するのは考えづらく、ほとんど取得できないだろうと言われております。Apple社としてはこういった計測の欠測などを防ぐために、IDFAの代わりとなるSKAdNetworkという機能を提供しており、IDFAを使わず、どの媒体からどれだけインストールが発生したのかを計測可能にしたツールになります。SKAdNetworkでは「アドネットワーク」「広告を出稿するアプリ」「アドネットワークを通して広告を表示するアプリ」が連携していく等の条件があり、尚且つ、IDFAを使ったデータより粒度が荒く、今までのような細かな分析が難しくなります。また、AppStore以外の媒体(WEBサイト等)からのトラッキングはできず、限定的となってしまいます。

引用元:https://developer.apple.com/jp/app-store/user-privacy-and-data-use/

3.AppleSearchAdsへの影響

では、AppleSearchAdsへの影響はどのように出てくるのか解説いたします。
AppleSearchAdsではIDFAを使用せず、AppleIDを使用することでユーザーを正確に把握することができます。つまり、IDFAを取得できなくなってもAppleSearchAdsとしてはインストール総数の計測においては影響がありません。ただし管理画面上ではiOS14以前ではLAT ON/OFF インストール数に計上されていたものが、iOS14以降ではインストール数にのみ計上されるようになります。管理画面でLAT ON=40件 LAT OFF=50件 インストール総数=100件の場合、10件がiOS14デバイスでのインストール件数となります。

4.まとめ

2021年春先のアップデートによりIDFAオプトインの実装が必須となり業界は慌ただしくなっておりますが、AppleSearchAdsにおいてはAppleIDを用いて計測しているため計測精度が高く、これから注目がさらに高まってくると思われます。また、アップデートに伴い、AppleSearchAdsの管理画面やSKAdNetworkがどのように変化していくのか注目です。

AppleSearchAdsの運用ツールである『iADBrain』は下記サイトから資料請求やシュミレーションができるのでお気軽にお問い合わせください。

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